ボクシング転向3戦目で初KO勝利を飾った東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)は、次戦でいきなりバンタム級10回戦にチャレンジする可能性が高まった。
那須川は23日、エディオンアリーナ大阪でWBA、WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)との54・8キロ級8回戦に臨み、3回終了TKO勝利。一夜明けた24日、大阪市内のホテルで会見し「本当にダメージもそこまでない。少しだけ休んでコンスタントに試合したい。試合に勝る経験値はない」といい、早期のマッチメークを期待した。
スーパーバンタム級(55・3キロ)以下の公式戦は格闘家時代を含めて初めてだった。前日計量では54・8キロでクリア。ロブレス戦勝利後、バンタム級(53・5キロ)を主戦場とする意向を示した那須川は「それを見据えての体づくりをずっとしてきた。だから減量で言ったら一番楽だった。脂肪を削る作業して食事節制して。すごくスムーズにできた。(バンタム級リミットまで残り)1・3キロをいきなりできるかは分からないが、徐々にそういう肉体になっている」と手応えを示した。
所属ジムの本田明彦会長は那須川が次戦で日本タイトル戦と同じラウンド数となる10回戦に臨むと明かした。本人によるバンタム級チャレンジの意向を受け「方針はバンタムでやる。次は54キロ(の契約体重)でも、53・5キロもある」と説明。転向4戦目で初バンタム級、初10回戦になる可能性を明かした。
次戦は6月ごろに計画中。現在は試合会場を探しているものの、仮予約などはできていない状態。音楽ライブなどでアリーナ級の予約が埋まっているという。
本田会長は「本当に会場がない。後楽園ホールなら予約ができるので、やるかもしれない」と示唆。昨年4月のボクシングデビュー前にファン公開スパーリングでも使用した「聖地」にプロボクサーとして初出陣する可能性も出てきた。
世界ランカーを撃破したことで、世界挑戦可能な世界ランキング15位以内入りすることが濃厚。那須川は「今回で世界ランクに入るか入らないか。ランカーにも入って、いきなり世界はどうかなと思う。地域タイトル、日本一を証明したりとか、タイミングを見て1つの形として挑戦したい。1歩1歩は空手の時代からそうやってきた。着実にやっていかないと生き残れないというところをみせていきたい」と決意を新たにしていた。【藤中栄二】

