プロボクシング元IBF世界スーパーフライ級王者で現WBA世界バンタム級9位のジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)が20日、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。24日、両国国技館で同級王者井上拓真(28=大橋)に挑戦する。

公開練習ではシャドーボクシング、ジョベニ・ジュメネス・トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ち、パンチングボール打ちを1ラウンドずつ披露し、順調な調整ぶりを示した。

IBF世界スーパーフライ級王者時代は約6年間で9度の防衛に成功。WBA世界同級王者井岡一翔(志成)の対抗王者として知られていた。アンカハスは「井上は賢いファイターだと思う。距離も取れる、ボクシングもできる、打ち合うこともできる。多彩なテクニックがある。ただ私が経験もそうだが、適応力で上回っていると思う」と静かな闘志を燃やした。

バンタム級転向2戦目での世界2階級制覇のチャンスとなる。アンカハスは「まず、この試合に勝たなければならないことが大前提。もし勝利すれば陣営が自分の将来を考えてくれるだろう。もしチャンスがあるならば、兄の井上尚弥とも対戦したいと思っている」とキッパリ。「井上兄弟狩り」の野望を口にした。

井上尚弥は4団体統一スーパーバンタム級王者。バンタム級に転向したばかりだが、今後、さらに1階級上げる可能性について、アンカハスは「今はこの階級でしっかりとやりたいと思う。ただ(階級を)上げていってもいいかなと考えている」と自信。将来的には世界3階級制覇を狙う意向も示していた。