プロボクシング3階級制覇王者でWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が7月20日、東京・両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(27=フィリピン)との初防衛戦に臨む。5月31日、都内のホテルで発表会見が行われ、合宿先の米ロサンゼルスからリモートで出席した王者は「統一戦、ビッグマッチを期待してもらえるような熱い試合でKOする」と宣言した。

今年2月、アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)から6回TKOで王座奪取して以来の試合。最強挑戦者は22年2月に2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に判定勝ちして世界トップ戦線に急浮上。次戦でもIBF3位のニコライ・ポタポフ(ロシア)に6回KO勝利を収めている右ファイター。

「キャリアのある選手でパンチもある。そこは集中して戦わないと」と中谷は警戒する一方「自分の距離を徹底すればいいボクシングができる。いいノックアウトを見せられるようにアクションを起こしていきたい」と自信は揺るぎない。

現在、世界バンタム級の4団体の王座は日本人が独占している。中でも米リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキング(全階級のボクサーを体重差がないと仮定して実力を比較したランキング)で10位にランクされる中谷は、実績と知名度でライバル王者を凌駕している。

「(4人の日本人王者の存在は)すごく刺激になるし、その中でしっかり実力を発揮していかないと、という思いが強くある。今回の試合テーマは統一戦ができるようないいパフォーマンス。統一戦を意識している」と中谷。

会見では同じ興行で10回戦に出場する、バンタム級で世界王座を目指す那須川天心(帝拳)が「(4団体の世界王座を)全部統一するつもり」と発言したが、中谷は「(那須川は)センスのあるボクシングで注目されているが、僕は僕自身のことをやるだけ」と、今は前の大きな目標しか見ていなかった。【首藤正徳】