WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者藤田健児(30=帝拳)が骨折のアクシデントを乗り越え、初防衛に成功した。

10勝無敗の同級3位ロデックス・ピアラ(29=フィリピン)の挑戦を受け、3-0(114-113、115-112、116-111)の判定勝利。8回途中にピアラによる強烈な右オーバーハンドを浴びた際、左手首を骨折。中盤以降は右手一本で戦った藤田「こんな試合ですみませんでした。言い訳になりますが、8回に骨折しました。これも経験。良い経験になりました」と振り返った。

サウスポースタイルの藤田はスピード感あふれるステップと左ストレート、左ボディーストレートを上下に打ち分け、序盤から優位に立った。2回には右フックからの左フックをヒットさせてよろめかせてダウンを奪取。キレ味鋭い左アッパーなどで主導権を握った。8回の左手首骨折後も連打で仕掛けるピアラの攻撃を右拳でしのぎ、12回を戦い抜いた。

今年1月に同王座を獲得し、世界ランキングもWBO14位に入っている。徐々に世界を意識しても良い位置に立ち「王者になったということで責任感を求められる。今回のテーマは倒すことで、力が入りすぎました。今までの選手に比べ、クレバーで何度か良いパンチもらったことも修正点です」と反省することも忘れなかった。

プロ初タイトル奪取を受け、今年3月には1年半の交際を経て結婚した。減量食などでサポートを受けており、負けられない理由が増えた。藤田は「家族の力が大きい。毎度毎度、進化した姿を(みせる)と言いますが、今回は特に身に染みて感じる。今度こそは進化した姿をみせたい」と強い決意を口にしていた。【藤中栄二】