プロレスが私を変えた-。東京女子プロレスのプリンセスタッグ王者・鈴芽(25)が、日刊スポーツのインタビューに応じ、20日後楽園大会でのV2戦に向けた意気込みや、王者になってからの環境の変化などを赤裸々に語った。
遠藤有栖とのタッグで荒井優希、宮本もか組と対戦する。3・31両国大会で悲願の王者に輝いたが、ベルトを取ることに必死で「その後のことをあまり考えていなかった」という。「王者になったらいろんな人に狙われて…」。5・6初防衛戦は後輩の上原、HIMAWARI組に苦労の末に勝利。今回は同世代で2冠を狙う荒井、初ベルトを狙う宮本と強敵だ。「東京女子を楽しいと思ってもらえる、好きになってもらえる試合がしたいし、この4人ならできると思っている。そのうえで防衛したい」と気合の表情を見せた。
地元茨城で高校卒業後、OL時代にプロレスに出会った。それまでは行動力もなく控えめだったが「東京女子が私を変えた」。辰巳リカに手紙を書いて思いを伝え、会社を辞めることを決断。両親への報告は、面接を受け、練習生として入門が決まった後だった。「父に言うと、面倒だったのでまずは母に報告した(笑い)」。初めて自分の意志で行動した瞬間だった。
タッグのイメージは「カラフル」。紫のコスチュームで髪の色も派手な遠藤に加え、黄色が好きな鈴芽。リング上では小さな2人が、激しく素早い動きで相手を翻弄(ほんろう)する。それでもプライベートでは「落ち着いた感じのロングスカートとかはいてます」と25歳の大人な一面も出てきたという。最近はお笑い芸人のエルフ荒川にハマっており「荒川さんのようなギャルメークにも興味があります」。荒川もプロレス好きを公言しており、いつの日かコラボが実現した暁には、ギャルメークした鈴芽のリング姿が見られるかもしれない。
熱い夏は「私のターニングポイント」だと語る。「東京女子に応募したのも、プロレスデビューしたのも夏」。学生時代はバレーボール部に所属。「オリンピックはバレーに注目してます。強いですよね。メダル取ってほしいです」。7月20日、自らはベルトを守り、その後のパリ五輪でバレー日本代表が頂点に輝く姿を見届ける。【松熊洋介】
◆鈴芽(すずめ) 1998年(平10)11月27日、茨城県生まれ。高校卒業後、地元で工場の事務員として勤務。知人に誘われて東京女子を観戦し、ファンに。辰巳リカにあこがれ、18年夏に練習生として東京女子に入門。19年8月プロレスデビュー。24年3月31日、遠藤との「でいじーもんきー」でプリンセスタッグ初戴冠。名前の由来は「スズメバチ」。趣味はバレーボール観戦。152センチ、A型。

