無敗の格闘家でボクシングWBA世界バンタム級7位那須川天心(25=帝拳)が己の存在を懸けて格上と対決する。20日に東京・両国国技館で行われる同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)との120ポンド(約54・4キロ)契約体重10回戦を控え、18日に都内で公式会見に出席。格闘技を含めて50戦無敗の誇りを懸ける構えだ。また同興行で世界戦に臨むWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)、WBO世界スーパーフライ級王者田中恒成(29=畑中)、WBO世界フライ級2位加納陸(26=大成)も公式会見に臨んだ。

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確固たる自信を胸に秘め、那須川が世界4位と初対面を果たした。転向4戦目で迎える世界ランカー対決は自身初の10回戦。世界戦仕様の気合をみせる格上に対し、自らの存在を懸けて戦う姿勢を示した。

「僕は世界戦をやったことないので分からないけれど、デビュー戦から意気込みは変わっていない。格闘技から50戦しているし、もし負けるようなことがあれば全部崩れることになる。世界戦以上の、那須川天心の存在を懸けて戦う」

拳を交えるロドリゲスは昨年11月、元WBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英国)を右強打で沈め、1回KO勝利を挙げた。同級王者時代、当時のWBO同級王者井上尚弥(大橋)のライバルとして統一戦の可能性もあった元世界王者を撃破した実績を持つ。

相手の経験、実績を頭にインプットしている那須川は「強い相手と分かっている。顔を合わせて気合も入って良い顔。自分は気持ち、体をすべて整えてきた。それをみて欲しい」と静かに燃えた。KO撃破すれば、さらに世界トップの実力を証明できるため「それも考えている。場の流れの中でしっかりと倒せれば」と口元を引き締めた。

最後は天心節で締めくくった。「みている人が『宇宙人が来ちゃったよ』というぐらいの、異世界に来ているみたいな。そういった戦いをしたい」。格闘家、ボクサーとして無敗を続ける規格外の「エイリアン」那須川が転向4戦目も進化した姿をみせつける。【藤中栄二】

〇…那須川と拳を交えるWBA4位ロドリゲスが「世界戦仕様」で那須川戦に臨む。昨年11月に元世界王者ヤファイ(英国)を1回KO撃破した後、今年2月のバルガス(米国)とのWBA同級挑戦者決定戦はダウンを奪いながら敗退。今回は再起戦となる。世界ランカー対決を制し、ランク再浮上を狙っており「世界戦の意識で臨む。最強になるためにベストを倒さないと。勝つのことに何の疑いもない」と豪語していた。