天龍プロジェクト15周年記念興行が行われ、第5試合に長与千種(60=マーベラス)と29日に引退試合を控えた里村明衣子(45=センダイガールズプロレスリング)の“師弟コンビ”が登場。2人はそれぞれの弟子であるYUNA(21=センダイガールズプロレスリング)&暁千華(19=マーベラス)と対戦した。
試合が佳境に突入すると里村が暁に、そして長与がYUNAに同時にエルボースマッシュを見舞い、さらにダブルのデスバレーボムでたたきつけた。そし最後は里村がサトムラ・スペシャル(走り込んで側転しながらの変形ニードロップ)で暁から3カウントを奪って勝利した。
すると試合終了後には今度はあらためて里村が長与をフォール。その後、4人がリング上で輪になり、座礼で締めくくった。
試合後、里村は「一番最後の最後で、ずっと育てていただいた長与さんと、こうやってリングの上で組めると思ってなかったので。そこは本当に天龍源一郎さんに感謝です。こんな機会って、私もイメージできなかったんですよ。可能性があるというところさえ見えてなかったので。本当に天龍さんはそれをくんで、今日はこういう対戦カードを組んでくださったかなと思うと、本当に感謝です。ありがとうございました」と、長与とタッグを組んで戦えたうれしさとともに天龍への感謝を口にした。
一方、長与は「気の利いた言葉が言えくて。今までいろんな弟子がいたんだけど、彼女ほど厳しく指導したレスラーはいなかったから。どこかでまだ(現役で)いてくれるかなって思ってたんだよね。あの、ひと言だけ。私が育てたんじゃなく、私が弟子に恵まれた。それは明衣子さんの時代から今もそうやけど、弟子に恵まれている。だから自分がこうしていられるんだと思う」と瞳を潤ませた。
長与は続けて「やっと終わりができた。で、やっとセンダイガールズに真っ向、向かっていける気持ちができた。GAEA(JAPAN)の時って不十分だった気がするんだ。でも最後にちゃんと向かってもらったし。やっと自分の中で1つ区切りがついたから。これからは良いライバルになれるように。これからは(団体を)プロデュースする里村明衣子に負けないように頑張っていこうかなと。ただやっぱり寂しいですよ」と感慨深げに話した。
里村は「2005年にGAEA JAPANがなくなった時期に最後、長与さんの対戦相手だったんですけど。終わった瞬間に、こんなに素晴らしい世界で育ててきてもらったのに、なんで解散にいたってしまったんだろう、なんでなくなっちゃうんだろうっていう。それは自分がこれからトップに立つのに、全然力が及ばないからだって、すごく責任を感じていたんです」と告白。
そして「絶対に私はこのプロレス界をまた盛り上げると心に決めてたんで。長与さんがマーベラスを旗揚げしてくださって。今日こうやって未来のある若手と対戦することができて、なんかもう、ほんとこれからだと思いました。長与さん、これから私、もっともっと良い選手を育てていくので、マーベラスの選手と良いライバル関係でいさせてください」と今度は団体を率いる者同士として、切磋琢磨(せっさたくま)していくことを呼びかけていた。

