第4試合のスペシャルシングルマッチで藤波辰爾(71)と黒潮TOKYOジャパン(32)が対戦。黒潮はいつものように福山雅治の「HELLO」に乗って登場し、なかなかリングに上がらない。アンコールにいこうとすると、藤波が黒潮の首根っこをつかまえて登場。そのままリングに“連行”して試合がスタートした。

藤波が組もうとすると、黒潮は1度、2度とそれをスルリとかわして観客にアピール。しびれを切らした藤波はキックから左の張り手を入れ、さらに黒潮をロープに振ると腕を取って逆さ押さえ込みで3カウントを奪った。わずか51秒で藤波の勝利が決まった。

すると黒潮はマイクで「負けた俺が言うのもなんだけど、もうちょっと藤波辰爾見たくないですか?」とファンに“ドラゴンコール”を要求。そしてその声に後押しされて藤波が再登場した。

しかしそうやって始まった“2本目”もまったく同じ展開に。藤波がわずか39秒で勝利した。そして黒潮が再度マイクで“ドラゴンコール”をあおると藤波が3たび登場。3本目が始まった。

またもや同じ展開となったが、今度は藤波の逆さ押さえ込みを黒潮がキックアウト。しかし3度も登場させられた藤波は怒り心頭で、ここからドラゴンスクリュー2連発。さらにスリーパーからドラゴンスリーパーに移行して1分28秒、タップを奪った。

藤波は試合後、リング上で黒潮と対峙(たいじ)。襲いかかってきた黒潮を強烈なチョップでリング外に排除すると、悠々と去っていった。

藤波はバックステージで苦笑いしながら「まあイケメンの、今の、これはこれでいいんじゃない? 面白いし」と黒潮のプロレスに一定の理解を示しつつ「でもこっちは今までやってきたことを貫きたいし。3回引っ張り出されたから、コノヤロウって(笑い)。1試合で3回、自分のテーマ曲を聞くとは思わなかった」と振り返った。3本目に見舞った張り手には「風をきる音がしてましたから」というほど怒りのパワーがこもっていたという。

とはいえリング上での怒りとはうらはらに、今大会ではかつてメキシコで戦った時に出会った選手にも再会したもようで「俺のスペイン語もまんざらじゃなかったね(笑い)。ネグロ・ナバーロとは年齢が近いし、いろんな選手の名前も出てきた。久々にまたメキシコに行きたくなったよ」と笑顔を見せていた。