プロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦クリアから一夜明けた9日、東京ドームホテルで会見に出席した。8日、東京・有明コロシアムでWBA同級6位ビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)との同級10回戦に臨み、3-0の判定勝利を収め、今年11月に控える世界初挑戦へのステップを踏んだ。なお会見での主な一問一答は次の通り。
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-前夜から今朝は
那須川 昨夜はどうすごしたかな、実家に戻りました。今日はキック時代、ジムにずっといてくれたトレーナーがタイに帰ってしまうので。お別れをしに実家に戻りました。
-試合映像をみたか
那須川 見ましたね。本当に今まで出せてなかった動きをしていたところもあれば、いろいろな課題もみえたこともあり、さらにボクシングの奥深さというものを知れた試合になりましたね。
-試合の反応は
那須川 SNSの通知がなりやまない。試合だけでなくて、毎日、鳴ってほしいですけど。まあ格闘家が僕の職業なので、試合で反響があるのはうれしいこと。
-気になった反応は
那須川 めちゃくちゃ応援メッセージが多かった。本当に何か、ありがとうございましたという。逆に励まされちゃって。モロニー戦後とは大違い。今まで応援していなかったけど、昨日の試合をみて応援しましたというのも増えた。温かいなと。結構、自分はSNSを切り捨てていましたが、SNSも良い世界になってきているところもあるなと。
-自身の呼びかけもあるからではないか
那須川 あると思いますね。一瞬では人のマインドだったり心は変わらないし。ずっとやり続けることが大事。試合後のマイクでも言いましたけど、なかなか自分の思っていた通りにいかないところが、みなさんに刺さっているというか。割と僕は天才だったりとか神童とか言われていたのですけど、自分ではそうは思っていなくて。言われてきたことを「そうじゃないぜ」と自分で自分を回収しているようなそんな感覚に至っている。
-スペシャルな王者、目指す最高到達点とは
那須川 なかなか難しいですけど。何ですかね、強いだけでは意味がないと。そこだじゃなくて、周りを引き込むというか熱狂させるというか。誰にも愛してもらえるような選手になりたいし、昔から思っている。そういう人が好きなので。そういう世界王者、そういう人になっていきたいと常に思っている。
-試合後会見では「小さくまとまっている」と悲しげに話していた
那須川 いろいろな技をおぼえることによって、良い部分もあれば、自分の中で、固執してしまうものがある。とてつもないことをするのも自分だったりするが、その部分が消されてしまう部分もある。もっと大きな視野でボクシングというものを見たり、取り組んだりすることが必要かな、
-かえる跳びパンチが話題になっている
那須川 そうっすね。ちょうどコスチュームも緑でカエルになったなと。あれで倒せればね、トノサマガエルでしたけどね。倒せなかったのでガマガエル。あそこのラウンドまでは結構、普通のボクシングしていたからこそ、ああいうパンチも入る。練習とかではやっていない動きなので、だからこそはまるもの、出るものもある。みなさんはパフォーマンスでやっていると思うかもしれないですけど、突拍子もない動きというのは僕にとっては武器。試合中、例えばトレーナーから「かえる跳びくるから気をつけろ」とは言われないだろうし。相手が思い浮かべられないことを僕がやるのは自分のパフォーマンスにとって良いこと。あれを昔、実際やった輪島功一さんみたいだったとすごく言われて。昔からボクシングみていた人は興奮したよ、と言われました
-次戦はトノサマカエルになるか
那須川 カエルに固執しているわけではないので。あんまり嫌がられたくはない。そこはカブトムシとかのが、まだ好きかなと。(おわり)

