プロボクシングWBA世界ライトフライ級1位・高見亨介(23=帝拳)が世界2階級制覇王者の「プレッシャー」を上手にいなした。30日、横浜BUNTAIで無敗の同級王者エリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)に挑む。
29日、横浜市内のホテルで前日計量に臨み、両者そろってリミットよりも100グラム少ない48・8キロで1発クリアした。体重計に乗りながら、何度もガッツポーズをつくった高見は「頑張ったなと。まず1つここを。ちょっと安心、一段落したなと。最近の減量は。(ガッツポーズは)良いリミットいったぞという」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
計量後にはロサと約22秒間のフェースオフ(にらみ合い)を展開した。4歩前に出て至近距離で視線を合わせると、高見は2~3歩下がって距離を取って対応。試合さながらの距離感を保って火花を散らした。高見は「絶対にロサが来るなと思った。昨日もそんな感じだったので。もう早くフェースオフしたそうだったので、案の定来た。最初は自分も付き合おうと思って至近距離でやったけれど我慢できずに笑ってしまった」と苦笑いした。
フェースオフからグイグイと前に出てきたロサの行動よりも「自分の中では、1つ計量クリアしたことの方がデカイので。あんまり気にならなかったですね。感じることも特になかったですしね。やっぱり小さいなぐらい。ロサ選手も本気ではきていなかったので。また試合になるとガラっと変わるだろうし、それが楽しみ」と涼しい顔だった。
計量パス後の楽しみは、いちご牛乳だという。高見は「もともとコーヒー牛乳が大好きで。ボクはご褒美として飲む。試合が決まったら2カ月ぐらいは我慢していて、それがめちゃくちゃ楽しみ。ちょっとのどを乾かして飲む」と笑顔。試合当日は4キロ~4・5キロまでウエートを戻して戦う予定で、うどんとうなぎを口にして減量で疲労した肉体を回復させるという。
プロ10戦目で迎える初めての世界挑戦となる。公開練習、公式会見、前日計量世界戦スケジュールを終えて「小さい時から見ていた王者たちがやってきたこと。うれしいですよ。1つそういう世界に入ることができたうれしさがある。まだそこまで世界だぞとメンタル的な緊張感はない。直前にきっと感じるのだろうなと思う」とリラックスした表情を浮かべた。
6回KO宣言し、所属ジムの本田明彦会長から「ジムで1番、生意気」と評される通りの言動で注目されつつある存在となっている。今回の試合のテーマについて「え~、生意気です。最近そればっかり使われるので、生意気でいきます」と最後まで勢いづきながら、世界初挑戦のリングに立つ構えだ。

