打撃格闘技のKNOCK OUTは30日、都内で「9・23後楽園ホール大会『山田真子 VS Kiho』試合結果に関しての緊急記者会見」を開催した。

この試合ではKihoが延長判定2-1で勝利し、初戴冠を果たした。だが立ち上がりから山田が積極的に前に出て、要所で鋭いパンチをたたき込み、一方のKihoはキックを中心にカウンターを返してはいたものの、山田が勝っていたのではという声も多かった。KNOCK OUT山口元気代表も、KOを狙うことに最も重きを置くKNOCK OUTの理念から逸脱する判定だとして、試合直後から再戦を指示。さらに異例なことではあるものの、KNOCK OUT運営から審判団へ異議申し立てを行っていた。

この日の会見ではまず同試合を判定したジャッジ3人からの聞き取りの結果が公表された。以下、ジャッジ3人の説明。

●山田の勝利としたジャッジ1

「1、2ラウンドとも両者、手数が少なく有効打に乏しいためイーブン。3ラウンドは前に出て攻めてパンチを当てていく山田に対して、Kihoは組みつきが多く、このラウンドは山田の10-9。3ラウンドは両者減点1があるため、合計29-28で本戦は山田。延長は積極的に攻める山田のパンチが何度かKihoの顔面を捉えており、山田の有効打はないが、Kihoも下がりながらの弱い攻撃で組みつきも多いため、延長も山田の勝ちとした」

●Kihoを勝利としたジャッジ2

「1ラウンド、両者手数が少ない中、Kihoの攻撃の方がヒットしていたと判断。2ラウンドも同じ展開となった。3ラウンド目は山田のパンチがヒットしていたので、1、2ラウンドはKiho、3ラウンドが山田。お互い減点1があったので、28-27で本戦はKihoにした。延長は山田の方が倒しにいく戦い方だとは思ったが、有効打としてはイーブン。最終的にいろいろ技を出していたKihoの勝ちとした」

●Kihoを勝利としたジャッジ3

「Kiho、山田ともダメージを与えたラウンドはないと判断。ただし、Kihoの方がいろいろな技を出している手数が多かった。山田は終始プレッシャーをかけていたが、技を出している場面が少なかった。Kihoは下がりながらもさまざまな技を出していた。以上の観点からKihoの方がパフォーマンスが良かったと判断した」

ジャッジ3人から聞き取りを行った上で、和田良覚氏をトップとする審判団は判定を覆すことはないと回答。それを踏まえKNOCK OUT山口代表はこの日の会見で、12月30日の代々木大会で王者Kiho対挑戦者山田という形で2人の再戦を行うと発表した。また今後、王座戦については3人ではなく5人のジャッジを起用したい意向も示した。

会見に出席した山田は「12月、倒さな勝てんじゃろって思うので、倒します。絶対に倒して勝ちます」と宣言。「試合の日にU-NEXTとか会場とかで見てくれてた人たちのリアルな声が全てだと思ってるんで。今回(結果は)覆らなかったけど、自分にとってはベルト以上のものはちゃんと得られたのかなって思うんで。山口代表からも勝ってたよって言っていただけたんで。今更何も言う必要もないかなと思ってるし。もう次に切り替えて戦闘モードなんで」と、すでに気持ちは切り替わっている様子で話した。

一方のKihoは「応援してくださったファンの皆さま、そして会場まで来ていただいた皆さまには感謝の気持ちと、このような結果になってしまったことが申し訳ない気持ちでいっぱいです」。続けて「自分もあれで勝ってチャンピオンになったとは思ってないので。自分的にはベルトを返上したいと思ってますし、フラットな状態で試合ができるといいなという感じです」と涙ぐみながら話した。

王座返上については認められず、山口代表は「階級を上げるか引退するかのどちらかしかないので。ベルトを返上して即リマッチというのは、ルール上ないことなので、それはできない。逆にちゃんと責任を持ってやってくださいという回答です」と説明。あらためて12月代々木での好勝負に期待していた。