<プロボクシング:WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京ビッグサイト<1回>

 王者がオープニングで大きな左フックを放つが簡単にかわす。王者の上下に打ち分けるパンチも完全にガード。右フックからフック気味の左ボディーを当てる。徐々に前に出て圧力をかけ、王者が出てくるところをカウンターの右フックがヒット。<2回>

 王者の右ストレートを両手でブロック、右のボディーもひじでブロックする。左のリードパンチがストレート気味にあたり、王者をのけぞらせる。ラスト20秒で左フックをカウンターで当てて王者をぐらつかせたが、終了間際に右ストレートを食って頭をのけぞらせる。<3回>

 じわじわと前に出て距離を詰めて王者にパンチを出させてカウンターを狙う展開が続く。1分30秒までお互いに有効打はない。ラスト1分に左フックをヒットさせる。ラスト30秒で下がる王者を追って右フックをヒット。王者のストレートをスウェーバックしてよけて有効打とさせない。<4回>

 王者の左ボディーを受けるが、顔面に左フックで返す。王者のいきなりの左フックを受けたが、それほどダメージはなさそう。ラスト1分、打ち下ろすような右フックが王者にヒットし、青コーナーに詰めて連打する。終盤、王者の右ストレートがヒット、下がる。<5回>

 左のリードパンチを頭を下げてよける王者に、右のフックを打ち下ろすがガードされる。カウンターの右フックを当てるが、それほどダメージは与えられない。王者の左ボディーに合わせて打つ顔面への左フックがヒット。打ち下ろす右ストレートも当て、このラウンドは攻勢が目立つ。じわじわと前に出る展開が続き、プレッシャーを受ける王者の手数は少なくなってきている。<6回>

 劣勢を意識するのか王者がパンチを出すが、ボディーへの右ストレート、左フックは完全にガードする。逆に右ストレート、左ボディーを王者にヒット。王者の力のない左ボディーに合わせた左フックが、的確に当たる。終盤、右ストレートを王者の脇腹に当てた。<7回>

 王者の巻き込むような左フックを、右腕でガード。王者が飛び込んで来るところを冷静に左フックを当てて、中に入るとクリンチで止める。王者の攻撃に冷静に対処する。2分過ぎから足を使い始めた王者をロープに詰めて右フックをヒットさせた。ラスト10秒でニュートラルコーナーに詰めて左フックを当てた。<8回>

 王者をロープに追い込み、左ストレートでボディーを攻撃。王者の大きな右フックを目でかわし、前に出る。大きな左フックを頭を下げてよけ、左フックでボディーにヒット。いきなりの右ストレートを放ってくる王者に小さな左フックが有効に当たる。ロープに詰めて左を見せて、上から強烈な右フックを当てると王者がグラつく。ニュートラルコーナーに詰めるが、王者の右ストレートでの反撃を受ける。<9回>

 左のジャブを伸ばして王者のアゴに当てる。左、右のワンツーが連続でヒット。接近戦から王者の右フックを受ける。1分を過ぎたあたりで内山のグラブのヒモが緩み結び直す。場内から内山コール。王者をロープに詰めて強烈な右ストレートを放つが不発。ラスト10秒でほぼ同時に出した右ストレートが先にヒット。<10回>

 相変わらず王者のパンチはガードして、ダメージはほとんどない。開始30秒ほどで王者のグラブのチェックで中断。再開後、リング中央で左ジャブをリードに右ストレートをヒットさせる。接近戦で王者の左フックを受ける。カウンターの右ストレートを当てる。接近戦で別れ際に鮮やかな左フックを当てる。ラスト10秒でパンチの出し合いの中、左フックを当てた。<11回>

 左のショートを王者のアゴに軽くヒット。内山はこのラウンドは慎重な入りで、相手のパンチを目でよける。2分ころに左フックのボディーを受けるが、顔面への右フックを返す。右ストレート連続で当てて2発目でグラつかせ、一気にラッシュするがゴング。<12回>

 相手が出るのに合わせて左フックをヒット。王者の左フックを受けるが、構わず前へ。接近戦で左右のボディーを2発当てる。1分30秒にカウンターの右フックをヒット。ラスト1分で王者をロープに詰めて左右のフックを連打。ラスト40秒で左右のフックの連打でダウンを奪う。カウント8で立ち上がった王者に襲いかかり、左右の連打を浴びせ、強烈な右フックが決まったところでレフェリーが割って入り、内山が鮮やかなTKO勝ちで王座を奪った。