新女子プロレス団体ディアナの野崎渚(20)が5日、都内で練習中の高橋奈苗(32=スターダム)の元を訪れ、旗揚げ戦(17日、ディファ有明)での対戦を直訴した。当初、アジャ・コング(40=OZアカデミー)との対戦が決まっていたが、東日本大震災の影響で旗揚げ戦が延期となり、日程の合わないアジャが欠場。野崎は奈苗との対戦を希望した。奈苗とは眼窩(か)底骨折と右肩脱臼による1年2カ月の長期欠場から復帰して3戦目のシングルマッチ(10年8月7日、NEO板橋グリーンホール大会)で対戦。しかし、試合中に再び脱臼してしまい、途中で止められた苦い思い出がある。「悔いが残っている。次は戦い抜きたい」と訴える野崎に対し、奈苗は「スターダムも1月に旗揚げして、同じ時期に旗揚げするディアナはライバルだと思っている」と参戦に難色を示した。しかし「自分もケガでつらい思いをたくさんしてきた。どこかで忘れられなかったり、殻を破れない気持ちはわかる」と対戦を受諾し「勢いのあるスターダムを他団体のお客さんの前でアピールするにはいい機会。スターダムの高橋奈苗としてディアナに乗り込む」と宣言。野崎に同行したディアナ社長の井上京子(41)は「ホッとした。あとは野崎が頑張ってくれるはず」と期待した。