<全日本:クロス・オーバー>◇17日◇東京・後楽園ホール◇7試合◇1700人

 大日本会長の現役最年長選手・グレート小鹿(70)が23年11カ月ぶりに古巣・全日本のリングに登場した。88年7年に全日本で現役引退、94年に大日本を設立して翌年に現役復帰した小鹿は、アジアタッグ王者の関本大介(31)岡林裕二(29=ともに全日本)とトリオを結成。曙(43)浜亮太(32)渕正信(58)組と対戦した。

 関本、岡林のヘルプを受けた小鹿は、かつての同僚・渕とやり合うなど健闘。だが、最後は210キロの曙のボディープレスでとどめをさされ、8分44秒に体固めで敗れた。

 7月1日の東京・両国大会で曙、浜組の挑戦を受ける関本は「むちゃくちゃしやがって。何歳だと思ってるんだ。本番の両国では絶対に勝つ」とリベンジを誓った。岡林は「もっと会長と、いろいろと連係をやりたかったんですけどね」と振り返った。

 小鹿は「あんな210キロの人間爆弾を受けたのは初めて。関本と岡林に悪いことをした。今日は父の日なので、おいしい勝利をもらえると思ったのに。でも、これも修業。70歳の俺でも、まだ成長できると思っている」。久々の全日本マットには「意外と拍手が多かった。これも関本と岡林が頑張っているおかげ」と話した。