<プロボクシング:日本ミドル級タイトルマッチ10回戦>◇8日◇東京・後楽園ホール

 同級6位佐々木左之介(25=ワタナベ)が番狂わせのKOで新王者となった。4階級制覇した同級王者湯場忠志(35=都城レオ)の2度目の防衛戦で対戦。初回には右まぶたをカットし、湯場の左フックを何発も浴びて劣勢だった。それでも前に出て、4回にロープへ詰めて右フックをさく裂させ、2分15秒KO勝ちした。高校時代は卓球で関東を制し、日大に特待生で進学も伸び悩み。3年時に「向いてるかな」とボクシングを始め、昨年全日本新人王となった。プロ51戦目の王者に対してまだ12戦目。「雲の上の存在だった相手も、勝つことしか考えてなかった。ここは通過点。強い相手とやって世界を目指したい」と息巻いた。