女子ボクシングに「闘うグラビアアイドル」が登場する。水着モデルとしても活躍した松島利也子(26=新田)は11日、東京・後楽園ホールでの46・8キロ契約4回戦で黒田陽子(花形)との対戦でプロデビューする。4日、川崎市内のジムで最終的な仕上げの練習に入った。

 現在は休業中もれっきとしたタレントだ。B90-W62-H85センチと抜群のプロポーションで、10代後半から水着モデル、CMなどに出演してきた。「顔が命」のはずだが、殴られる恐怖はない。「顔が腫れても、鼻が折れても治りますからね」とデビュー戦を心待ちにした。

 4年前からボクシングを始めた。ダイエットとタレントとしての売りが目的だったが、魅力にはまっていった。現在は朝6時半からのロードワークを含め、週6日はジムで汗を流す。この日は、初体験の減量に苦しみながら3回のスパーリングをこなした。

 「鋼の心」も武器だ。日本ボクシングコミッション(JBC)公認前のプロテストには2回落ちた。それでもあきらめず、2年前には右構えからサウスポーに転向して、デビュー戦を迎える。「どんなにだめでも、努力すれば、上達できる。ボクシングが教えてくれた」。アイドルの新たな挑戦が始まる。