<日刊バトル大賞(下)プロレス編>
ファンが選ぶ日刊バトル大賞プロレス部門は、新日本の棚橋弘至(38)に決まった。1月のIWGPインターコンチネンタル王座獲得、10月のIWGP王座奪回で史上最多7度目の同王座戴冠など、年間を通じての活躍が評価され、オカダに15ポイントの差をつけた。
棚橋は「ファンの方に選んでいただいて、すごくうれしい。14年は充実した1年でした」と喜んだ。新日本でも先頭に立ってファンへのアピールを続けてきただけに、意味ある受賞だった。「11年にIWGPの最多防衛回数11回を記録したけど、その年とは違う充実感がありますね」。
2年前、雑誌の企画で創設者アントニオ猪木氏と対談。その席で「お前らは、いつまでオレが作ったパイを取り合っているんだ」と言われ「ボクが新しいパイを持ってきますよ」と宣言した。当時どん底だった12年から、新日本の経営はV字回復。新規ファンの開拓に尽力した棚橋の功績は計り知れない。
来年1月4日、東京ドームでオカダと新日本の盟主の座をかけて戦うが「オレ自身の手でプロレスを高いところに持っていく」と、IWGP王座を譲る気はさらさらない。【桝田朗】
◆棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年(昭51)11月13日生まれ。岐阜県大垣市出身。立命館大法学部卒業後、99年に新日本入団。同年10月10日の真壁戦でプロデビュー。06年7月にIWGPヘビー級王座初戴冠。これまで史上最多の7度王座に就き、11年には最多防衛回数11回を記録。181センチ、101キロ。
◆日刊バトル大賞MVP◆
順位
選手名
所属
得票率(1)棚橋弘至
新日本
39%(2)オカダ・カズチカ
新日本
24%(3)中邑真輔
新日本
20%(4)柴田勝頼
新日本
9%(5)丸藤正道
ノア
8%
◆ベストバウト◆
順位
選手名
選手名(月・日)得票率(1)オカダ・カズチカ-中邑真輔(8・10)27%(2)棚橋弘至-AJスタイルズ(10・13)24%(3)AJスタイルズ-鈴木みのる(8・1)21%(4)丸藤正道-杉浦貴(12・6)11%(5)杉浦貴-関本大介(11・8)9%
◆最優秀タッグチーム◆
順位
選手名
選手名
得票率(1)杉浦貴&田中将斗
31%(2)後藤洋央紀&柴田勝頼
29%(3)秋山準&大森隆男
19%(4)宮本裕向&木高イサミ
18%(5)石井慧介&入江茂弘
3%