横綱白鵬が猫だましを2度繰り出した末に、関脇栃煌山に勝った一番について、藤島審判長(元大関武双山)が見解を示した。

 取組については「まさか、という感じですよね。どういう意図があってやったのか、普通は小兵が奇襲でやるもの。いずれにしても、力強い相撲を皆さん、楽しみにしていますからね、お客さんはね」と話した。

 一方、立ち合いの変化と同様に「反則じゃないから」という点も指摘しつつ、こう続けた。「そういう相撲を取って、人がどう評価するか。値打ちをどう評価されるのか」。横綱の猫だましは、自身の価値を下げることになるのか? 「そう見る人もいるんじゃないですか?」と答えた。