大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を新十両で迎える埼玉栄高出身の剣翔(つるぎしょう、24=追手風)が8日、さいたま市内の母校から新しい化粧まわしを贈呈された。

 同校から贈られた関取は15人目。スクールカラーのオレンジ色の化粧まわしに剣翔は「栄高の先輩たちがつけている、あこがれの化粧まわし。いつか僕もつけたいと思っていた。うれしいです」と感謝した。

 14年初場所に初土俵を踏んでから、ちょうど2年。「(強みは)何でも思い切りやるところ。負けちゃうときは、立ち合いから迷っている。何も考えずに思い切りやる」と意気込んだ。

 新十両昇進を機に、本名の安彦剣太郎から剣翔桃太郎に改名した。同校相撲部の山田道紀監督は「陰と陽で言えば、陽。最初に『桃太郎』と聞いたとき、安彦らしいなと思った。ユーモアがあるし、強くなれば人気が出るお相撲さんだと思う」とエールを送った。