「琴」か「菊」か、思わぬ形で決着! 大相撲の初場所で初優勝した大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が16日、都内の日本記者クラブで会見した。

 現役力士としては5人目となる場に立った大関。最後の塩まきの際に上半身を大きく反らすポーズの呼び名について「琴バウアー」と「菊バウアー」が混在していた。その質問を受けると、最初は「自分でもハッキリ分かりませんので、アンケートをとって、多い方で…」と話していた。

 だが、最後の質問を終えて立ち上がり、お決まりのポーズを披露した後、突然にロイター通信の女性記者を指名して「あの女性の方に聞いて、決めましょう」と一言。突然がぶり寄られた米国人のこの女性記者は困惑しつつも「コトバウアー」と発して、思わぬ形で琴菊論争に決着がついた。

 琴奨菊は「『琴』という字は、先代親方(元横綱琴桜)がよく言っていましたが『今に王になる』という字だと。琴バウアーでよろしくお願いします」と笑顔で、サプライズ決着してみせた。

 この上半身を反らすルーティンは、06年トリノ五輪のフィギュアスケート女子で金メダルに輝いた荒川静香さんの得意技「イナバウアー」になぞらえて呼ばれていた。