三段目は、6戦全勝同士の勝者が優勝決定の一番で、玉金剛(21=片男波)が中園(20=二所ノ関)を突き落としで破り、7戦全勝で優勝を決めた。

 9番前の相撲で、やはり6戦全勝だった木瀬乃若(28=木瀬)が敗れたため、勝てば優勝決定の状況で土俵に上がった。その状況は「緊張したけど『勝ってやる』と思った。先場所、負けた相手だったけど気負いすぎず、落ち着いて相撲が取れました」と喜びをかみしめた。

 最高位は東幕下56枚目。2度目の幕下だった、その昨年初場所を最後に、7場所連続で三段目と、なかなかジャンプアップできない。その原因を「脇の甘さや腰高。組まれたり横に動かれると足がついて行けなかった」と言い、それが「今場所は良かったと思う。まずは幕下に戻って勝ち越したい。今場所の優勝が、たまたまだったと思われないように」と直近の目標を口にした。