大相撲夏場所(14日初日、両国国技館)で、幕下15枚目格付け出しデビューを果たすバーサンスレン・トゥルボルド(22=錦戸)のしこ名が「水戸龍」に決まった。師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)が2日、明らかにした。

 同親方は「力が出るように、姓名判断の専門家に上の名も下の名も見てもらった。高砂一門には代々強い(力士の)しこ名がありますが、まずはこの名前を強くしていってもらいたい」と説明。泉富士も候補に挙がったが、下の名を含めて「水戸龍聖之(みとりゅう・たかゆき)」とした。

 モンゴル出身で、日大時代に学生横綱に就いた逸材は「しこ名がついてうれしかった。名前に力があるらしいです」と喜んだ。すでに幕内相当の実力があると見込まれるが、現在はアマチュア時代の受ける取り口から、プロ仕様の攻める相撲に意識改革中。「大学時代とは真逆。大学の時はまず受けて、相手がしんどくなったら攻める。プロは自分から攻めないと。難しいっすね」と話した。

 幕下15枚目格で全勝優勝すれば、所要1場所で新十両に昇進する可能性もある。しかし、錦戸親方は「優勝は考えていない。負けてもいいから、自分の相撲をつくってもらいたい」と慎重に話した。まずは、同じ高砂一門の隠岐の海(八角)の付け人を務め、角界の勉強もしながら、上位を目指していく。