大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が4日、茨城・鹿島神宮で奉納土俵入りを行った。太刀持ちに隠岐の海、露払いに北勝富士を従えて、集まった約2万5000人の観客の前で力強い雲竜型の土俵入りを披露した。

 茨城県牛久市出身の稀勢の里にとって、地元茨城での土俵入りは初めて。鹿島神宮は、古事記に伝わる神話で相撲の起源とも深くかかわりのある場所。ここを訪れたのは、相撲界に入る直前の中学3年のときに初詣に訪れて以来で「こういう形で、またここに帰って来れて光栄です。また茨城で土俵入りができるように相撲を頑張っていきたい」と誓った。

 午前中は山響部屋の部屋開きで土俵入りを行い、午後は鹿島神宮。1日で2度、土俵入りを行い「こういう風に呼んでいただけるのは光栄なこと。また呼んでいただけるように頑張りたい」と話した。

 また、左上腕付近のけがについては「だいぶ、上体も良くなっている。1日1日、しっかり充実した日を過ごすために、しっかりやるべきことをやる」と話した。