大相撲の十両佐田の海(30=境川)が11日、東京・日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテルで、今月3日に婚姻届を提出した新婦の麻里菜さん(29)と挙式、披露宴を開いた。披露宴には春日野親方(元関脇栃乃和歌)、出羽海親方(元前頭小城ノ花)、前頭宇良(木瀬)ら出羽海一門の親方衆、関取衆らが出席。また、父で元小結佐田の海の宏司さん(60)の現役時代に親交があった八角理事長(元横綱北勝海)、二所ノ関親方(元大関若嶋津)、陸奥親方(元大関霧島)ら、一門の枠を超えた親方衆も列席。約600人が2人の門出を祝った。

 東京・足立区の境川部屋から徒歩数分ほどの所に住んでいた新婦とは、後援会関係者の紹介で知り合い、昨年9月に婚約を発表。今年4月下旬には新婚生活をスタートさせるなど順調に愛をはぐくみ、約5年の交際を経てのゴールインとなった。

 5月の夏場所で約3年ぶりに十両へ陥落した佐田の海だが、東十両筆頭で迎えた夏場所は9勝6敗と勝ち越し。名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)では、1場所での返り入幕が確実となっている。挙式を終えた佐田の海は「緊張しました。もっともっと自分らしい相撲を取って、15歳で入門した時からの目標だった父に追いつき、追い越さないといけない」と節目の日に、誓いを新たにした。またつい最近、麻里菜夫人の妊娠が分かり、来年1月に第1子誕生と、二重のおめでたに包まれた。