約17年ぶりに2横綱&3大関が敗れるという、大荒れの場所を予感させるスタートとなった。

 上位の経験を積み重ね、実力をつけた関脇御嶽海(出羽海)はもちろん、今場所は平幕上位に20代前半で自己最高位で臨む生きの良い力士が多い。

 そんな状況を協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「上位にとっては、やりずらい相手が多い気がする。宇良にしても貴景勝にしても、大きい力士がドンと来るこれまでとは勝手が違って、上位にとっては、動かれてやりずらい相手が多い気がする」と推測。波乱を演じた若手力士に対し「下の方の力士が、考えていい相撲を取っている。三役以下は『よし、オレも』という気になる」と相乗効果を予測。それに対し「上位にとって、大変な場所になるだろうが、そうはさせてはいけない」と番付上位の奮起も促していた。