大相撲の夏巡業は16日、青森県板柳町で行われ、同県中泊町出身の幕内阿武咲(21=阿武松)が存在感を際立たせた。

 大関高安に指名された稽古では、立ち合いで圧倒して7戦全勝。ぶつかり稽古では青森の先輩安美錦に胸を借り、子どもとの稽古でも豪快に転がってみせた。

 高安との稽古を「うれしかったです。足も良く動いていた。良かったですね」と振り返った阿武咲。新入幕だった夏場所から2場所連続で2桁勝利を挙げている若武者は「課題はいっぱいあります。でも、それは言わない。秋場所も一番一番です」と勝負師らしい言葉を残していた。