日馬富士は再出場の碧山を上手出し投げで退け、武蔵丸に並ぶ歴代6位の幕内706勝を挙げた。

 左上手を取るも寄られたのは「まともにそんきょもできていなかったから『優しく出してやろうかな』とか、いろいろ考えてしまった。そっちが反省だな」。優しさがあだとなりかけたが、何とか退けた。「勝負に優しさはいらない。分かってるんだけど、つい…」。それも日馬富士の性分だった。