大相撲の秋巡業が7日、さいたま市で行われ、2日続けて稽古土俵に上がった横綱鶴竜(32=井筒)が、独特な方法で体の仕上がり具合を確認した。

 右足首の負傷で9月の秋場所を全休して秋巡業に初日から参加している鶴竜は、前日6日に続いて土俵に上がり平幕の正代を指名して10番取って全勝した。「足の状態を見ながら」と様子見だったが立ち合いは激しく、どっしりと受け止める姿は順調に仕上がっているようにも見えた。しかし「始まったばかりですからね。体を慣らしながら」と試運転段階だった。

 動きのキレにまだまだ満足はしていないが、もう1つ満足できないことがあった。それは「肌がすぐ赤くなっちゃった」。胸をさすりながら鶴竜は「肌を見れば稽古しているか、していないか分かる。すぐ赤くなる人は稽古をしていない。赤くなってもしっかり稽古していれば、すぐに引きますから」と稽古中、稽古後の肌の色で体が仕上がっているかを確認しているという。独自の方法で体を仕上げて、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)での復活を目指す。