大相撲九州場所(12日初日、福岡国際センター)の新弟子検査が1日、福岡市内の病院で行われ、元朝青龍のおい、スガラグチャー・ビャンバスレン(18=立浪)ら10人全員が体格基準をクリアした。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。

 ビャンバスレンは185センチ、107キロ。モンゴルから15年春、千葉・日体大柏高にレスリング留学したが、同年5月に両国国技館で夏場所を観戦し、横綱日馬富士のスピードあふれる取り口に感動したことをきっかけに、相撲に転向した。8月のインターハイで個人2位、10月の国体少年の部で3位に入った。

 検査後は「ちょっと緊張して、体が変です」と照れ笑いしていたが、目標を問われると「一番強い力士になりたい」とキッパリ。元朝青龍の兄スガラグチャーさん(47)が父親で、元朝青龍から「絶対に引いちゃダメ。相撲で大事なことは前に出ること」「厳しいところで頑張れば、強くなれる」「親方の言うことを聞きなさい」と訓示を受けているとか。「おじは強い横綱。僕もそこまでいかないとダメだと思っています」と角界の頂点を目指すことを宣言した。