西幕下13枚目の豊ノ島(34=時津風)が「元三役対決」となった2番相撲で、東幕下14枚目の常幸龍(29=木瀬)に押し出しで敗れ1勝1敗。今場所後の関取復帰の可能性が消えた。

 立ち合いは「オレが早かった」と話すように、呼吸が合わなかったが成立。左に跳ぶようにフワッと立った常幸龍に対し、右を深く差しながら出たが、左は脇が空き棒立ちの状態に。必死の抵抗で、その左を首に巻き投げを打ち、それも効かず今度は引いて打開しようとした、相手を呼び込む形となり押し出された。

 白星発進した1番相撲後に「よく2番、3番目の相撲で負けてるからな」と話していたが、それが的中。「やっぱり2番、3番は鬼門だな」と苦笑いした。7戦全勝なら幕下15枚目以内のため、一気に再十両だったが霧散。それでも「攻めてのこと(黒星)だから仕方ない。悔いはないし気を落とすこともない」と切り替えた。相撲内容も「動きも悪くない。星を伸ばせるように目いっぱい頑張りますよ」と努めて前向きに話した。