横綱、大関は安泰だった。

 横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は、前頭筆頭北勝富士(25=八角)を寄り切って1日遅れの初日を出した。前に出ながら左を差した。

 通算41度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、2日続けて立ち合いで張り差し、かちあげを封印し2連勝を飾った。左で前頭筆頭の逸ノ城(24=湊)のまわしを引き、時間をかけて寄り切った。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、立ち合いから小結貴景勝(21=貴乃花)に押し勝って2連勝をマークした。

 大関はともに2連勝を飾った。高安(27=田子ノ浦)は、前頭2枚目琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)にもろ差しを許しながらも右上手投げで勝った。豪栄道(31=境川)も、小結阿武咲(21=阿武松)を右上手投げで下した。立ち合いで右を差すとかいなを返して上手を引いた。通算600勝目をなった。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(27=追手風)は、同6枚目勢(31=伊勢ノ海)に押し込まれながらも土俵際での逆転の突き落としで2連勝とした。