横綱鶴竜は10連勝で唯一、無敗を守り、1敗の栃ノ心が追う。

 鶴竜が頭をつけ、右前まわしを取り、隠岐の海を振り回して背後を取って、送り出した。「胸を合わせないように、まわしを取らせないように」。作戦通りの完勝だ。主導権を握り、攻め続ける取り口が、場所を通じて続く。「うん。そこが一番いいところです」。勝ちっ放しの10連勝は、直近の優勝を飾った16年九州場所以来の自己最長タイ。1人横綱の重圧を感じさせず、危なげなく単独トップを守った。