初優勝を決めていた前頭3枚目栃ノ心(30=春日野)は14勝1敗で初場所を終えた。表彰式後のインタビューでは、穏やかな表情を見せ、流ちょうな日本語で話した。

 インタビュー内容は以下の通り。

 -初めて手にした賜杯は

 栃ノ心 すごくうれしいです。

 -あらためて心境を

 栃ノ心 本当に初めてのこと。相撲界に入って、優勝できるなんて思ったことなかった。優勝できて本当に幸せです。

 -14勝して三賞も2つ獲得

 栃ノ心 最高です。本当に。うれしいです。

 -(15日間の)相撲内容を振り返ると

 栃ノ心 場所前から調子が良くて、いい稽古をやってきたので「いい成績を残せるんじゃないか」と思っていた。優勝するとは思ってなかったけど、できてうれしいです。

 -優勝を意識したのは何日目くらいから

 栃ノ心 10日目を超えて、少しずつドキドキしました。まず優勝できたのが本当にうれしいです。皆さんに、親方からおかみさんから、春日野部屋、後援会の皆さん、日本人の皆さん、それから私の国の皆さん、本当に胸がいっぱいで。本当にありがとうございます。(館内が大きな拍手に沸く)

 -優勝を決めて、今日の一番に臨んだ心境は

 栃ノ心 勝って今場所を締めたかった。勝つことができて良かったです。

 -入門から12年。大きなケガもあった

 栃ノ心 ちょうど4年前に(右膝)前十字靱帯を断裂、4場所休場して幕下55枚目まで落ちて、何度も「やめようかな」と思ってましたけど、こうやって皆さんが応援してくれてるから力になりました。

 -故郷のジョージアで家族がみつめていた。報告は

 栃ノ心 昨日話しました。みんなすごく喜んでいました。みんな幸せです。

 -どういう会話を

 栃ノ心 テレビ電話で話しました。泣きながらみんなで話をしました。

 -あらためて優勝の重みは

 栃ノ心 もう本当に最高です。

 -来場所以降は優勝経験力士として土俵に上がる

 栃ノ心 これからも稽古を頑張って、親方の言うことを聞いて、来場所またいい相撲を取れるように頑張ります。