1月の大相撲初場所で初優勝を飾った栃ノ心(30=春日野)が5日、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて稽古を再開した。申し合いは行わず、若い衆に胸を出すなどして汗を流した。

 初場所千秋楽から1週間は稽古を行っていなかったが、食事会や各種行事などに参加し、多忙だったという。特に3日の節分では、縁起がよいとされ「200人ぐらい赤ちゃんを抱っこした。いいトレーニングになったよ」と笑顔。初優勝効果で例年以上の人気となり、約1時間も筋力強化に充てている格好となったことを明かした。続けて「稽古が始まった方が、稽古のが終わったら(その日は)休むことができるからいいね」と、この日から通常のペースに戻り、徐々に調子を上げていくつもりだ。

 春場所では三役返り咲きが濃厚だけに「勝ち越したいね。次も頑張らないと、いろいろ言われるから」と話していた。