大相撲の元横綱でプロレスラーの曙太郎(48=王道)が都内の病院で懸命なリハビリを続けている。昨年4月に急性心不全で入院し、心身不調で生命の危機もあった。ベッドから起き上がることさえできなかったが、昨年10月からリハビリを開始し、10メートル程度なら自力で車いすを動かせるようになった。

 曙は揺れる今の相撲界を心配している。リハビリの合間にはテレビでワイドショーをチェック。本場所の中継も欠かさず見ているという。「今の人は全員自分がNO・1と思っている。自分だけじゃないんだ。仲良くやってほしい。貴乃花親方も自分のやるべきことを一生懸命に頑張ってほしい。11日から相撲(春場所)が始まるね。春は曙だ」と明るく言った。