貴乃花親方の代理人弁護士であるTMI総合法律事務所の富岡潤弁護士が9日夜、日刊スポーツの取材に応じた。日本相撲協会を告発した真意について、貴ノ岩傷害事件の調査や、貴乃花親方の理事を解任した経緯が不透明だとし、協会の議事録を開示し、全てを明らかにすることが目的だとした。

 同事務所は昨年11月19日から、貴乃花親方と代理人契約を結び、第三者による傷害事件の調査を同12月ごろから協会へ働きかけていた。当時、貴乃花親方は報道陣の取材に全く応じていなかったが、協会へは文書で主張し続けていた。同事務所が作成した文書と合わせると約20通に上るといい、その大半が貴乃花親方による「直訴」だったという。

 富岡氏は「協会の公益認定の取り消しを求めているものではない。春場所前のタイミングも狙ったものではない」と説明。貴乃花親方は理事解任について当初から「不当」との思いがあったが、この告発によって理事復帰を求めているものではないとした。