名古屋場所3日目から前相撲が始まり、個性派たちが初土俵を踏んだ。
3日目の前相撲の結果は以下の通り。上が勝者。桑江と大光は番付外からの再出世。
桑江(21=二子山) 押し出し 大光(19=阿武松)
城勝雄(22=湊川) 寄り切り 北勝(19=八角)
栄誠(17=湊) 寄り切り 山口(18=九重)
井上(18=木瀬) 寄り切り 田所(17=二所ノ関)
原口(22=伊勢ケ浜) 寄り切り 大光
モンゴル出身の城勝雄は幕下付け出し格の資格を得たこともある実力者で、鳥取城北高卒業後は同高のコーチを務めながら、デイサービスで働き、入門先を探し続けた。湊川親方(元大関貴景勝)が独立後、初の新弟子になる。しこ名は、鳥取城北高の「城」、貴景勝の「勝」に、「雄」を加えた。城勝雄は「師匠から『好きな漢字はあるか?』と聞かれ、『雄』にしました。強そうで豊かな感じがします」と説明した。目標は「入ったからには上を目指したい。幕内、三役にも上がりたい」。
北勝もモンゴル出身で、新潟・海洋高卒。同高の村山監督が、大山親方(元小結北勝富士)の日体大の先輩にあたるという縁で八角部屋への入門が決まった。しこ名を師匠の八角親方(元横綱北勝海)から告げられたのは3、4日前。「『北勝だから、それに恥じないように頑張れ』と言われました。北勝ナントカ、じゃないので八角部屋では珍しいですよね?」と北勝。あえてのシンプルしこ名は、期待の表れかもしれない。
栄誠はイングランド出身。英国出身力士は、英ノ国以来36年ぶり。昨年6月から湊部屋の研修生となった。今年4月、2回目で面接をクリアし、夏場所の新弟子検査を受けた。ラグビーを8年経験したため、イングランドが4強入りしているサッカーのW杯は「あんまり見ない。相撲が好きですね」。
井上は、肥後ノ海と肥後ノ丸の弟。鳥取城北高で主将を務め、高校総体などで団体優勝を果たした実力者だ。すでに幕下や三段目の力士と稽古し、勝つこともある。「目標は三役。そこを目指していきたい」と話している。
原口はラグビー元U-20日本代表の右プロップ。佐賀工高-東海大と、強豪でもまれてきた。当然、当たりには慣れており、相撲初心者とは思えない動きで白星を挙げた。「土俵下では緊張しましたが、上がってからは集中して楽しかった」。ただし、ラグビー経験が生きるかどうかは「軽いことは言えません。いい兄弟子がたくさんいるので、その環境で稽古できています」と話していた。【佐々木一郎】

