内閣府に告発状を提出したことを9日に発表した貴乃花親方は、2日連続で役員室に姿を現さなかった。

 12日朝、京都・宇治市に構える宿舎で行われた朝稽古で指導を終えた後、報道陣に対応。初日の貴ノ岩の取組を見た場所について「宿舎の方で」と答え、2日目以降も「今のところは、はい」と会場入りする意思を示さなかった。貴ノ岩に関する質問には穏やかな表情だったが、休場の届け出について問われると表情がこわばり「もういいじゃないですか」と明言を避けた。

 その後、部屋のホームページを更新し「貴ノ岩は頭部に負った傷の回復状況から、心身への影響や後遺症等について予断は許さない状況であり、担当医師等と連絡を取りながら慎重に見極めていく必要がございます」との理由で、会場には「常時滞在することは極めて難しい」と、不在が続く見通しだと明かした。同様の理由で、貴ノ岩の正面入り口からの入場を避ける場合もあるという。これを相撲協会に説明したことも記載。役員待遇委員の同親方は本来、本場所中は役員室に出勤する必要がある。