鶴竜は巧者遠藤に押し込まれ、途中で体勢も崩れたが、粘って最後にはたき込み、連勝した。

 「(途中で)はたかず我慢して、回り込めた。“勝ちたい”と思っていたら、もっと簡単に引いていた」。先場所12日目に敗れた相手だが「あの時はあの時という感じ」と、嫌なイメージを消して臨んでいた。1人横綱は「まだ2日目」と、目の前の土俵に集中する。

 八角理事長(元横綱北勝海) 鶴竜は引いたが序盤戦はどんな形でも勝つことが大事。だんだん良くなってくるだろう。高安は自分の良さを消してしまった。相手の中に入るにしても最初からでなく、思い切りかち上げて突っ張ってから。気持ちが弱気だった。