大相撲春場所9日目の19日、前日に支度部屋で付け人を暴行した東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花)が休場した。

 貴公俊との史上初の双子兄弟関取となった弟で十両の貴源治は、涙で無念さをにじませた。照強を寄り切って4勝目を挙げた後の支度部屋で前夜を振り返り「どうしても考えて眠れなかった。兄貴のことを」と切り出した。その兄を思い浮かべるように「寂しい。心強かった。行動する前に1つ考えれば大丈夫だったのに」と軽率さを悔いると目に大粒の涙が。「兄貴も反省して謝っている」と涙声で話すと、たまらずタオルで目を拭っていた。