大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、春場所で優勝した横綱鶴竜(32=井筒)が日焼け姿で参加した。

 支度部屋で至近距離で見ると、顔がこんがりと黒く焼けていた。理由を聞くと「ゴルフに3日間行ってきた」と、場所後の休み期間にゴルフを満喫してきたという。腕前は「3日間のベストは95」と100切りを達成。「天気も良くて歩いていいリフレッシュになった」と、場所中の張り詰めいていた表情から一転、柔らかな笑顔を見せた。

 約7500人の観衆が見守る中、伊勢神宮で奉納土俵入りを行った。「パワーをもらえる感じがする。いい経験。ケガ、病気にならないように。変なものがつかないように」と神秘的な力にあやかった。昨年はあらゆるケガで、春場所以外は途中休場や全休だっただけに、ケガをしたくないという思いは一層強かった。

 春場所千秋楽から1週間がたち「このままでは絶対終われない。まだまだ出来るという自信があった。チャレンジャーの気持ちで、何も考えずに積み重ねた結果」と振り返った。