大相撲春巡業が20日、東京・町田市で行われ、6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が朝稽古で、18日の千葉・柏市以来となる相撲を取った。この日は平幕の栃煌山を指名。11番取って6勝5敗だったが、数字は気にしなかった。

 甘い左の脇を差されて一方的に寄り切られた一番もあれば、しっかりと受け止めてじっくりと攻め勝った一番もあった。また、寄り切られた際に悔しそうな表情を浮かべる時もあれば、納得のいく相撲だった時には充実した表情を浮かべた。

 勝ち負けは安定しなかったが「栃煌山も地力あるからね。体力もあるし。受けても攻めても両方稽古していく。当たりも強いし、残すのもね。攻めるにも申し分ない」と、いろいろと試していた。

 巡業も残り1週間となり、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)まで1カ月を切っている。「またしっかり課題を持ってやりたい。1日1日充実している。しっかりとつなげたい」と意気込んだ。