大相撲の白鵬(33=宮城野)と鶴竜(32=井筒)の両横綱が5日、都内で行われた、毎年ゴールデンウイーク恒例のモンゴル祭り「ハワリンバヤル」に参加した。

 稽古後に駆けつけた2人は、モンゴル相撲大会で行司役や選手紹介などの司会役、ゲスト席からの実況、表彰式のプレゼンターなどを務め、集まった観衆を盛り上げた。白鵬は「(ハワリンバヤルは)今年で18年目。私が日本に来てからと同い年。モンゴル相撲に興味を持った若手の参加者が増えた。祭りの大きさをあらためて感じた」と話し、イベントの規模の拡大を実感した様子だった。

 モンゴル相撲大会終了後はステージ上で、友綱親方(元関脇旭天鵬)も加わってあいさつした。鶴竜は「(モンゴルと日本の)両国のいいところや、お互いのことをよく知り、これからも歴史の中でいい時間を過ごしていければ」と、友好関係の継続を願った。さらに鶴竜は「年を重ねるごとに盛大になってきた。モンゴル相撲を見て、自分も頑張るぞという気持ちになった」と、2場所連続優勝を狙う夏場所(13日初日、東京・両国国技館)への活力にもなったと明かした。

 ステージ上でのあいさつの際には、白鵬の父で4月に亡くなった68年メキシコ五輪のレスリング銀メダリストで、モンゴル人初の五輪メダリストとなったジジド・ムンフバトさんにささげる30秒間の黙とうも行われた。白鵬は「聞いていなかったのでびっくりした。うれしいですね。感謝です」と、かみしめながら話した。