大相撲の二所ノ関一門は7日、夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて、都内の尾車部屋で連合稽古を行った。

 大関高安(28=田子ノ浦)は前頭豪風を指名し、最初の一番は押し出して勝った。だが次の一番は土俵際に押し込まれたところで左上腕部をおさえて痛がり、そのまま土俵を割った。結局、2番しか取ることができず1勝1敗。連合稽古終了を待たず、一足先に稽古場を後にした。

 引き揚げる際、これから病院に行くのかたずねられると「帰って寝ます」と話し、苦笑いを浮かべた。今月1日に部屋での横綱稀勢の里との稽古で右肩を痛め、3日の稽古総見でも同様に痛がり、申し合いに参加できなくなっていたが、今回は別の箇所。「頑張ります」と話し、車に乗り込んで引き揚げた。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「まだ分からない。様子を見ないと」と、2日連続で8日も実施される二所ノ関一門の連合稽古への参加は未定と説明した。一方、高安がはぐらかした「病院に行くか」という質問には「はい」と明言した。