大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が平幕の魁聖を寄り切り、5連勝を飾った。

 192センチの自分より2センチ大きい巨漢相手に立ち合いで右下手まわしを取りつつ頭をつけ、左上手も引いた。まわしをとれば、怪力を出す。両まわしを取り直し、体勢を整え直してから危なげなく勝負を決めた。

 取組後は「暑いから、食事がね…」とポツリ。汗っかきとあって、朝稽古には大量の水分をとるが、夕食は極力水分を抑えている。前夜は趣味でもある自炊で、マメ、野菜を使った故郷のジョージア料理でメインディッシュを作って食べたというが、驚くのは“締めの一品”だ。昔は「大嫌いだった」という納豆を何と5パック分、卵の黄身1個を乗せたご飯の上にぶっかけ、さらにきざみネギと卵の黄身1個を乗せて、平らげたという。とても食欲のない人の締めと思えぬボリュームだが「オリジナル? そうですよ」と涼しい顔でレシピを説明していた。