日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、木崎改め美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)の新十両昇進を決めた。

 美ノ海はこの日午後、都内の所属部屋で師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)同席の元、晴れの昇進記者会見に臨んだ。 16年春場所に入門してからしこ名は本名の「木崎信志」だったが、新十両昇進を機に「美ノ海義久」に改名。「美ノ海」は入門前の日大在学時に、友達らと冗談ながらに話していたしこ名だったという。当時は、十両に上がっても木崎のままで改名するつもりはなかったが「木崎は沖縄になじみがないから、沖縄らしいしこ名がいいと思った。他にも案があったけど、しっくりこなくて」と地元の沖縄に思いをはせた。「義久」については「亡くなった祖父の名前。相撲を始めるきっかけだったのでいただきました」と話した。

 入門してから約2年半での昇進に木瀬親方は「ちょっと遅いかな」と苦笑いも「稽古しながら体を大きくして、体も丸くなってテクニックがついてくればおもしろい」と伸びしろに期待した。美ノ海も「目の前のことをコツコツやらないとダメ。まずは勝ち越すを目指したい」と意気込んだ。