関脇経験者で西幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風)が、白星発進で迎えた今場所の2番相撲に登場。同6枚目の彩(26=錣山)に、はたき込みで敗れ今場所初黒星を喫した。

 一昨年九州場所、昨年名古屋場所の対戦では、いずれも押し出しで勝っている相手。この日も鋭い出足で一気に持って行ったが、今場所を自己最高位で迎えた相手も考えていたのか。ズルズル後退するも引き技に出た。構わず前に出た豊ノ島だったが、右に体を開かれ、はたかれて前のめりに。そのまま土俵を割ってしまった。

 相撲内容は悪くない。常々、語っている言葉をこの日も発した。「前に出ての負けなら悔いはないと思って取っているから」。7戦全勝なら一発で関取復帰の可能性は消えたが、来場所で幕下5枚目以内に入れば全勝でなくとも、星次第で再十両の可能性がある。その番付アップのためにも、1つでも多く白星を積み重ねたい。「次(の目標)は6番。頑張ります」と前向きに話していた。