ジョージア出身の西十両9枚目臥牙丸(31=木瀬)が、この日から休場した同郷の大関栃ノ心(春日野=30)を心配した。

 臥牙丸は東十両14枚目誉富士(伊勢ケ浜=33)を押し出し3勝4敗としたが、支度部屋で親友の悲報に仰天した。栃ノ心が日本相撲協会に「右母趾MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月間の休業、加療を要する見込み」との診断書を提出したことを初めて知り「え! 本当に!? 知らなかった…」と驚きを隠せなかった。

 場所前は毎日のように連絡を取っていたが、新大関で多忙の栃ノ心を気遣い、場所中は支度部屋で顔を合わせる程度だった。「今日電話します。心配ですね…。栃ノ心の親指はこのくらいあるんだけどね」と、自らの右手親指と人さし指で8センチ弱の幅をつくってみせ、休場を残念がった。