新入幕の西前頭16枚目明生(22=立浪)が幕内で初めて連勝し、4勝7敗とした。

 立ち合いで東前頭10枚目千代丸(27=九重)とぶつかると、半歩分の距離を取って攻めの機会をうかがった。そこから「下から当てて(相手の)頭を起こそうと思った」と、腰を落として相手の懐に潜り込み、左前みつをつかんだ。上体が伸びた千代丸を、そのまま力強く寄り切り。過去最高位の相手を破り「引いてくる相手だったので距離感を大事にした」と淡々と振り返った。

 初日から3連敗など幕内の洗礼を浴びる中で「勝っても負けても手応えがある」と前向きに語る。あと1敗で負け越しが決まる背水の陣だが「(幕内は)一番一番で成長できる。もちろん、そんなすぐには成長できないけど、来場所を見据えて頑張りたい」と、充実した表情で前を向いた。