大相撲の元横綱日馬富士関(34)がウランバートルに設立した、小学校から高校まで12年間一貫教育の学校「新モンゴル日馬富士学園」の開校式が1日、生徒約750人とその保護者らが出席して行われた。元横綱朝青龍関も出席する中、自らが富士山をイメージしてデザインした校章とともに、漢字で「開校式」と書かれた横断幕を背にしたステージ上で、理事長の元日馬富士関があいさつした。

あいさつで「日本の文化や歴史、言語を学ぶことによって、日本の大学に進学する人を多く育てたい。20年後には日本で学んだ優秀な人材が、モンゴルの発展に大いに努めてくれると確信しています」。さらに「将来、ノーベル賞などの偉大な功績を残す人材が、卒業生から出る可能性にかけています」と続けた。

元日馬富士関は入門以来約18年間、日本文化に触れる中で日本の教育水準の高さに感銘を受けた。モンゴルでは学校数が足りず同じ校舎を午前は小学生、午後は中学や高校生が利用する現状から、今回の開校につながった。将来的には幼稚園の併設も視野に入れる。